宇宙のはじまりはいつ?「宇宙のはじまりを議論できる観測」とは

昔から人々は、世界のはじまりを漠然と考えてきました。それぞれの文明では、神話で世界のはじまりを論じています。この場合の「世界」とは、われわれが「宇宙」と呼ぶものと考えてよいでしょう。

有名なところでは、旧約聖書の天地創造の話があります。それによると、神がまず「光あれ」といい、天と地をつくったといいます。余談になりますが、ヨーロッパでは中世まで聖書の話は事実だと信じられ、アイルランドのアッシャーという人は、聖書に載っている人々の年を数え上げて、神が世界をつくったのは紀元前4004年だと断言しています。

また、あのニュートンでさえ、天地創造は紀元前3988年といっているのです。当時最高の頭脳でも、時代の束縛から逃れるのはむずかしかったのです。ところで現代のわたしたちは、宇宙のはじまりについてどんなことを知っているのでしょう。本当に宇宙にははじまりがあったのでしょうか?

われわれが昔の人と違うのは、宇宙のはじまりといった日常経験とまったくかけ離れた問題に対しても、宗教ではなく観測に基づいて議論をしていくことです。しかし、「宇宙のはじまりを議論できる観測」とは、いったいどんなものなのか。まずはそこから話をはじめましょう。

— posted by 宇多元 at 12:31 am