宇宙は一体どれくらい広いのか?

満天の夜空の適当な方向に向かって、光を発射するとしましょう。むずかしいことは忘れて、この光は何かにぶつかるまでまっすぐ進むとします。どのくらい走ったら、この光は星とぶつかるでしょう?

答えは、最後で出てきますが、気の遠くなるような数値になります。最近の宇宙についての話題をよもやま話風につづったものですが、その手はじめに「宇宙」という言葉でいったい何を表すのか、そしてそれはどれだけの広がりをもっているのかを考えてみましょう。

いったい、わたしたちはどれだけの大きさを実感できるでしょうか?せいぜい太陽系くらいでしょうか?太陽系の惑星(恒星のまわりを一定の軌道にしたがって回っている星)のほとんどには、実際に探査機が送り込まれたり、そこに接近したりして驚異的な映像が送られてきています。この意味で、われわれに手の届く世界といえるでしょう。

太陽系の大きさは、地球と太陽の距離、約1億5000万キロメートルを単位として測ると便利です。これを「1天文単位」といいます。1天文単位は、太陽の半径の215倍に当たります。また光の速さは秒速30万キロメートルですから、1天文単位とは、光が500秒ほどで走る距離、500光秒です。太陽系でもっとも遠い惑星である冥王星までの距離は、だいたい40天文単位ですから、太陽と地球の距離の40倍となります。これが太陽系の大きさの目安です。

— posted by 宇多元 at 12:17 am